カテーテル治療とは
カテーテル治療とは、狭くなってしまった血管を血管内からステントという金属やバルーンを使って広げ、血が流れるようにする治療のことです。
この治療のおかげで、心筋梗塞などが発生したとしても、早期治療ならば、今まで通りの生活に戻ることができるようになりました。
カテーテル治療の利点
カテーテルによる治療の利点は以下のようなものがあります。
- 体への負担が少ない
- 治療期間が短い
- 入院期間が短い
まず、カテーテル治療は局所麻酔で行うことができるので体への負担は少なくて済みます。
また、治療時間は1時間程度で済むことが多いので、手術の中でも治療時間は短くて済みます。
最後に、体への負担が少ない治療なので、入院期間は3日から、長くても5日程度です。
血管内に金属が入っても大丈夫なのか
血管の中に金属を入れたままにするということで、不安を感じる方もいます。
血管内に入れるステントは、現在はステンレス製です。
これは体にとって異物ですから、人によってはアレルギー反応が出てしまうことがあります。
アレルギー反応が出てしまうと、せっかく広げた血管をまた狭くしてしまったりします。
なので、最近では、ステントにあらかじめ「体が金属に反応するのを防ぐ薬」を染み込ませておく「薬剤溶出性ステント」というのが使われるようになりました。
薬剤溶出性ステントを使った場合には、血栓を予防する薬を一定の期間服用することになりますが、
入れたステントは取り出せない
体の中に入れたステントは取り出すことができません。
しかし、最近、2年ほど経つと、血管の中で勝手に溶けてなくなってくれる「溶けるステント」が開発されました。
時間が経つと、水と二酸化に分解されるので、体には無害です。
このような技術がどんどん開発されています。