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偽アルドステロン症とは

偽アルドステロン症(英語名:Pseudoaldosteronism)の説明のために、まずアルドステロンについて説明します。

 

アルドステロンとは、副腎から分泌され、体内に塩分と水をためこみ、カリウムの排泄を促して血圧を上昇させるホルモンです。

 

このホルモンが過剰に分泌された結果、高血圧、むくみ、カリウム喪失などを起こす病気が「アルドステロン症」と呼ばれています。

 

「偽アルドステロン症」は、血中のアルドステロンが増えていないのに「アルドステロン症」の症状を示す病態です。

 

症状

初期症状として「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」がみられます。

 

これらに加えて、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」が現れて、だんだん症状が強くなってきます。

 

何が原因で起こるのか

主に甘草やその主成分であるグリチルリチンを含む漢方薬、かぜ薬、胃腸薬、肝臓の病気の医薬品でみられ、また一般用医薬品でもみられることがあります。

 

発生するのは3ヶ月以内が一番多いですが、数年にわたって服用してから、はじめて症状が出る場合もあります。

 

対処法

医療機関を受診したり、薬剤師に相談したりする際には、服用した医薬品などの種類使用した期間を、医師・薬剤師に知らせてください。

 

また、他の医療機関で処方された薬や、市販薬についても、服用しているものがあれば、伝えてください。