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概要

ヘルベッサー(一般名ジルチアゼム)は1974年に発売されたCa拮抗薬です。Ca拮抗薬は血管に存在するCaチャネルを阻害し、血管の収縮を抑えます。

 

作用機序・特徴

血管が収縮すると血圧が上がります。

 

Caイオンが血管に作用すると血管が収縮します。(血圧が上がる)

 

なので、Caイオンを遮断すると血管が収縮しないので、血圧が上がりません。(下がるのは阻害しないので血圧は下がる)

 

Ca遮断薬はそのような原理の薬です。

 

狭心症に効果がある

ヘルベッサー(ジルチアゼム)は、末梢の血管よりも、心臓の血管への作用が強いです。

 

血管の中でも、心臓の血管に作用すれば、血管が拡張され、より多くの血液を送ることができます。

 

狭心症は何らかの原因で血管が細くなってしまっている病気なので、ヘルベッサー(ジルチアゼム)は血管を拡げ、症状を改善する目的で使用されます。

 

作用時間

錠剤は4.5時間で血中の濃度が半分になり、カプセルは7時間で半分になります。

 

なので、1日に3回服用するお薬です。

 

適応

ヘルベッサー(ジルチアゼム)は狭心症や高血圧に使用されます。

 

また、注射薬は頻脈の不整脈に使用されます。

 

副作用

Ca拮抗薬は副作用が少ない薬です。

 

しかし、徐脈作用があり、それが頻脈を回復させるのですが、まれに高度の徐脈になってしまうことがあります。

 

まとめ

Ca拮抗薬は血糖や尿酸、そして脂質(コレステロール)などに悪影響を与えないことに加え、副作用も少ないので、年齢を問わず広く使われています。

 

しかも、長時間作用するCa拮抗薬を用いた長期臨床試験では、長生き効果(予後改善効果)が認められていて、研究的にも有効性が高い薬です。