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インフルエンザの予防について

ここではインフルエンザの予防について、自分でできる予防方法と、ワクチンによる予防についてまとめています。

インフルエンザのピークは?>

インフルエンザが一番流行るのはいつ頃でしょうか。

 

例年通りなら、年明け〜2月上旬がピークです。

 

年が明ける前から予防法を実践しておく方が良さそうです。

予防法@「ウイルスを体の中に入れないようにする」

インフルエンザのウイルスが体の中にたくさん入れば、インフルエンザが発症する可能性がもちろん上がります。

 

ウイルスが体の中に一切入らなければ100%インフルエンザは発症しません。

 

なので、「できるだけウイルスを体の中に入れないようにする」というのはとても有効な予防方法です。

 

体に入るかの4つの要素
まず、ウイルスが体の中に入るかは、次の3つの要素が影響してきます。普段インフルエンザにかかってしまう人は、次の部分を見直す必要があるかもしれません。

  • うがい
  • 手洗い
  • 乾燥

マスク

よくある誤解ですが、マスクはウイルスを防ぐ有効性はほぼ無いです。

 

「ウイルスはマスクを通過するから意味ないよ」

 

と一度は聞いたことがあるかもしれません。

 

うがい

ウイルスが体の中に入ったからといって、すぐに発症するわけではありません。

 

ウイルスが体の中で増殖して数が多くなると発症します。

 

なので、ウイルスがのどや口の中にいる段階で外に出してしまえばいいのです。

 

うがいをすることで、のどに留まっているウイルスを外に出すことができます。ちなみに、うがいは15秒ほどやるのが理想とされています。

 

また、うがいをすると、のどに潤いがあたえられ、乾燥を防ぐこともできます。

 

なので、うがいをする人はしない人に比べ、インフルエンザにかかる可能性は低くなります。

 

手洗い

ウイルスが体の中へ入るのは、手からも多いです。

 

人というのは無意識のうちに手が顔や口元に触れているので、手にウイルスが付いていれば体の中に入ってしまうことがあります。

 

また、手についていれば、お箸など食事のときにも口の中にウイルスを入れてしまう可能性があります。

 

なので、手を洗うことでインフルエンザにかかる可能性を減らすことができます。

 

乾燥

インフルエンザは湿度が高いと感染する可能性は減ってきます。

 

なぜかというと、湿度が高いと、ウイルスは水分を含んで重くなり、空気中を漂う時間が減るからです。

 

水分を含んで重くなるので、ウイルスが地面へ落ちてしまいます。すると乾燥しているときに比べ空気中に散乱しにくくなります。

 

空気中にあるウイルスが少なければ、体の中にウイルスが入ってくる可能性は減り、インフルエンザにかかる可能性も減ってきます。

 

また、乾燥していると喉の粘膜も乾燥してしまいます。粘膜が乾燥してしまうと防御機能も低下してしまうので、インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。

 

なので、湿度が高い環境にいる人はインフルエンザにかかりにくいのです。

予防法A「免疫力を上げる」

体の中にウイルスが入っても、発症する前に免疫がやっつけてしまうと、発症しません。

 

なので、免疫力を高めることはインフルエンザの予防に効果的です。

 

免疫に関わる4つの要素
ここで免疫力の強さに関わる要素をまとめます。

  • 体温
  • ストレス
  • 食事
  • 睡眠

の4つが主にあります。

 

体温

体の中には免疫力の源になっている、「免疫細胞」というのが存在します。

 

体温が低いと、免疫細胞の活性は落ちてしまうので、体温が低い人はインフルエンザをひきやすいです。

 

体温が1度上がると、体の免疫能力が何十倍にも上がるとも言われます。

 

インフルエンザによくかかるという人は、手足が冷たいなど、冷え性の人も多いかもしれません

 

基礎体温を上げるというのは難しいかもしれませんが、

 

ストレス

ストレスがかかっていると免疫力が下がり、その結果インフルエンザにかかりやすいです。

 

ストレスがかかると「コルチゾール」という通称ストレスホルモンと呼ばれるホルモンが体の中で放出されます。

 

ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」には免疫低下作用があるので、ストレスがかかると結果的に免疫力が下がってしまいます。

 

なので、ストレスをできるだけ解消することが免疫力の増加につながり、結果的にインフルエンザの予防につながります。

 

食事

バランスの良い食事は免疫力を高めます。

 

また、里芋など、ムチンを含む食べ物は粘膜を強化していくので、防御機能が高まり予防につながります。

 

睡眠

睡眠不足は免疫力を低下させます。

 

睡眠不足は免疫細胞の動きが弱まることが研究で分かっています。

 

なので、しっかりと睡眠をとるだけでも、インフルエンザの予防に確実に効果があります。

流行前のワクチン接種

最後にワクチンの接種についてまとめます。

 

インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を減らす効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化を防ぐのに有効と報告されています。
※参考ページ:「インフルエンザの予防接種は効くのか?」決定版

 

日本でもワクチン接種をする方が大勢います。

 

高齢者は特に予防接種が重要

しかし、高齢者はインフルエンザのワクチンを予防接種することで肺炎などによる死亡率が80%も低下することが研究でしっかりと分かっているので、高齢者の方は予防接種を行った方が良いと思います。

 

2009年にアメリカで行われた研究では、「インフルエンザワクチンを接種していた高齢者の死亡率を83%低下させた」という研究結果が出ています。

 

また、高齢者はインフルエンザの予防接種に保険が使えます。一般の方は任意接種なので全額負担です。

予防は治療に勝る

余談ですが、英語には「Prevention is better than cure」という言葉があります。

 

日本語で「予防は治療に勝る」という意味です。

 

それくらい予防というのは大事なものなのです。

 

ぜひ意識して予防を行うようにしていきましょう。