「風邪の予防」
ここでは風邪の予防について、自分でできる予防方法についてまとめています。
この風邪の予防法は、同じウイルス感染症であるインフルエンザの予防にも使えます。
予防法@「ウイルスを体の中に入れないようにする」
風邪のウイルスが体の中にたくさん入れば、風邪をひく可能性がもちろん上がります。
ウイルスが体の中に一切入らなければ100%風邪をひきません。
なので、「できるだけウイルスを体の中に入れないようにする」というのはとても有効な予防方法です。
・体に入るかの4つの要素
まず、ウイルスが体の中に入るかは、次の3つの要素が影響してきます。普段風邪をひいてしまう人は、次の部分を見直す必要があるかもしれません。
- うがい
- 手洗い
- 乾燥
マスク
よくある誤解ですが、マスクはウイルスを防ぐ有効性はほぼ無いです。
「ウイルスはマスクを通過するから意味ないよ」
と一度は聞いたことがあるかもしれません。
うがい
ウイルスが体の中に入ったからといって、すぐに発症するわけではありません。
ウイルスが体の中で増殖して数が多くなると発症します。
なので、ウイルスがのどや口の中にいる段階で外に出してしまえばいいのです。
うがいをすることで、のどに留まっているウイルスを外に出すことができます。ちなみに、うがいは15秒ほどやるのが理想とされています。
また、うがいをすると、のどに潤いがあたえられ、乾燥を防ぐこともできます。
なので、うがいをする人はしない人に比べ、風邪にかかる可能性は低くなります。
手洗い
ウイルスが体の中へ入るのは、手からも多いです。
人というのは無意識のうちに手が顔や口元に触れているので、手にウイルスが付いていれば体の中に入ってしまうことがあります。
また、手についていれば、お箸など食事のときにも口の中にウイルスを入れてしまう可能性があります。
なので、手を洗うことで風邪にかかる可能性を減らすことができます。
乾燥
風邪は湿度が高いと感染する可能性は減ってきます。
なぜかというと、湿度が高いと、ウイルスは水分を含んで重くなり、空気中を漂う時間が減るからです。
水分を含んで重くなるので、ウイルスが地面へ落ちてしまいます。すると乾燥しているときに比べ空気中に散乱しにくくなります。
空気中にあるウイルスが少なければ、体の中にウイルスが入ってくる可能性は減り、風邪にかかる可能性も減ってきます。
また、乾燥していると喉の粘膜も乾燥してしまいます。粘膜が乾燥してしまうと防御機能も低下してしまうので、風邪にかかりやすくなってしまいます。
なので、湿度が高い環境にいる人は風邪にかかりにくいのです。
予防法A「免疫力を上げる」
体の中にウイルスが入っても、発症する前に免疫がやっつけてしまうと、発症しません。
なので、免疫力を高めることは風邪の予防に効果的です。
・免疫に関わる4つの要素
ここで免疫力の強さに関わる要素をまとめます。
- 体温
- ストレス
- 食事
- 睡眠
の4つが主にあります。
体温
体の中には免疫力の源になっている、「免疫細胞」というのが存在します。
体温が低いと、免疫細胞の活性は落ちてしまうので、体温が低い人は風邪をひきやすいです。
体温が1度上がると、体の免疫能力が何十倍にも上がるとも言われます。
風邪によくかかるという人は、手足が冷たいなど、冷え性の人も多いかもしれません
基礎体温を上げるというのは難しいかもしれませんが、
ストレス
ストレスがかかっていると免疫力が下がり、その結果風邪にかかりやすいです。
ストレスがかかると「コルチゾール」という通称ストレスホルモンと呼ばれるホルモンが体の中で放出されます。
ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」には免疫低下作用があるので、ストレスがかかると結果的に免疫力が下がってしまいます。
なので、ストレスをできるだけ解消することが免疫力の増加につながり、結果的に風邪の予防につながります。
食事
バランスの良い食事は免疫力を高めます。
また、里芋など、ムチンを含む食べ物は粘膜を強化していくので、防御機能が高まり予防につながります。
ビタミンAやビタミンC、そしてビタミンDを摂ることが風邪の予防に効果があるとされています。
しかし、「予防に効果がある」のであって、「風邪の治癒には効果がない」ということが研究で分かっています。
ビタミンCなどは風邪をひく前に摂るようにしましょう。
睡眠
睡眠不足は免疫力を低下させます。
睡眠不足は免疫細胞の動きが弱まることが研究で分かっています。
なので、しっかりと睡眠をとるだけでも、風邪の予防に確実に効果があります。
予防は治療に勝る
余談ですが、英語には「Prevention is better than cure」という言葉があります。
日本語で「予防は治療に勝る」という意味です。
それくらい予防というのは大事なものなのです。
ぜひ意識して予防を行うようにしていきましょう。