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血中の脂質

血中の脂質は複数の種類があり、全部で4種類もあります。

 

・遊離脂肪酸
・コレステロール(Ch)
・トリグリセリド(TG)
・リン脂質

 

の4種類です。この4種類が血液の中に含まれています。

 

しかし、血液は水性なので、本来水に溶けない脂質は溶け込むことはできません。

 

そこで、遊離脂肪酸はアルブミンというタンパク質とくっつくことで血液に溶けるようにし、コレステロール(Ch)、トリグリセリド(TG)、リン脂質の3種類はアポタンパク質と呼ばれるものとくっついて血液に溶けるようにします。

 

また、脂質とアポタンパク質がくっついたものをリポタンパク質といいます。

 

 

 ※どうやって血液に溶けるようにするか

脂質の種類

血液に溶けやすくする方法

遊離脂肪酸

アルブミンと結合する

コレステロール(Ch)

トリグリセリド(TG)

リン脂質

アポタンパク質と結合(これで作られたものがリポタンパク質

 

リポタンパク質

リポタンパク質は血液の脂質を運搬する役割があります。

 

リポタンパク質はコレステロール(Ch)やトリグリセリド(TG)を中心に含み、その周りをアポタンパク質とリン脂質が取り囲んでいます。

 

そして、リポタンパク質は大きさなどによって5種類に分けられ、それぞれコレステロール(Ch)やトリグリセリド(TG)の割合が違います。

 

リポタンパク質

周りのアポタンパク質

脂質の割合

CM(キロミクロン)

C-U

コレステロール(Ch)<トリグリセリド(TG)

VLDL(超低比重リポタンパク)

C-U、B-100

コレステロール(Ch)<トリグリセリド(TG)

IDL(中間比重リポタンパク)

C-U、B-100

コレステロール(Ch)トリグリセリド(TG)

LDL(低比重リポタンパク)

B-100

コレステロール(Ch)>トリグリセリド(TG)

HDL(高比重リポタンパク)

C-U

コレステロール(Ch)>トリグリセリド(TG)