神経症の分類
一言に神経症といっても、様々な種類が存在します。
など、代表的なものだけでもこれだけあります。
実際にはもっと細かく分類されるのですが、日本や海外でも、あまり細かく分類することは少ないです。
というより、目に見えない精神的なものなので、「分類することができないことが多い」という方が正しいのかもしれません
科学的に診断はできない
このように、代表的なものだけでも様々な種類がありますが、現在、どの種類の神経症なのかを科学的に分類できる方法はありません。
医師との問診や症状から診断をし、そこから行動療法や薬物療法を行うことになります。
問診などから診断されるため、同じ人でも「A先生の診断では神経症」、「B先生の診断では身体表現性障害」といったこともあります。
また、先生によっては細かく診断しない先生もいます。これは「診断したことでその病気だと思い込んで、最終的に本当にその病気になってしまう」というのを避けるためです。
診断はそれほど重要なことではない
しかし、一番大事なのは診断ではありません。
患者さんにとっては、どの診断であれ、悩んでいる症状が良くならなければ意味がありません。
言い方を変えれば、どの診断でも、症状が良くなれば問題ないということです。
実際、私も神経症で吐き気に苦しみましたが、知りたかったのは「病名」ではなく、「どうすれば回復するのか」でした。
なので、先生との話では、診断名を気にするのではなく、以下のようなことを気にするようにしてください。
- どのような状況でその症状が出るのか(例:身動きがとれない状況、電車の中など)
- どのような対策をするとその症状が緩和するのか、もしくは悪化するのか(例:睡眠をしっかりとれていると症状は少ない、寝てないと悪いなど)
- 改善していくために普段どのような行動をとればよいのか(夜の睡眠を確保するため、昼間運動するなど)
「神経症は治る病気」ということを意識して治療することが大事です。
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