もうすぐ1年が終わります
もう12月です。
人によってはあっという間であり、人によっては長かった1年だったかもしれません。
そして、年末年始ぐらいはゆっくりと、健康に過ごしたいと思います。
そこで、今回は「年末年始に気を付けなければならない病気と対策」をまとめていきます。
対策を知っておくことがとても大事になってくる理由
年末年始に多い病気を知り、その対策を知っておくことは、とても大事なのです。
なぜなら、年末年始は病院や診療所がやっていないからです。
一部の病院や診療所はやっていたりしますが、当然そこには多くの患者さんが集中します。
すると、医療の質も低下してしまいます。以下は、実際に病院で働いている医師のインタビューでの発言です。
年末年始は、すべての診療科の医師が当直としてスタンバイするわけじゃないし、できない検査もある。救急以外の病気で来られてもこちらも困るし、患者さんもベストな医療は受けられないと思ったほうがいい
引用先:http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/health/348163/
なので、できる限り注意しなければならない病気を知り、予防して、罹ってしまったとしてもすぐに対応できるようにしておくのが良いのです。
年末年始に気を付けるべき病気
まず、年末年始前にどんな病気に気を付けなければいけないのかを知りましょう。
病気は様々な種類があり、予防法が共通しているわけではないので、どんな病気が流行るのかを知っておくことが重要です。
病気では「風邪・インフルエンザ・ノロウイルス」
年末年始にかかる病気は、ダントツで「風邪・インフルエンザ」です。
その次に、12月に一度ピークを迎えるノロウイルスです。
真冬ですから、やはり「風邪・インフルエンザ・ノロウイルス」ということになります。
@風邪・インフルエンザ
まず・風邪・インフルエンザです。
予防する方法
予防する方法として、まず、「ウイルスをできるだけ体の中に入れない」こと、そして「免疫力を維持すること」です。
バランスの良い食事
バランスの良い食事は風邪をひきにくい体にしてくれます。古典的ですが、とても有効です。
- 納豆:良質なたんぱく質を含み体力の維持や回復に役立つ。また、血行を促進する働きのあるビタミンEなどのビタミン類も豊富に含まれている。
- ニラ:免疫力を高めるβ-カロテンだけでなく、風邪の原因菌を殺菌するアリシンという成分が含まれている。
- かぼちゃ:かぼちゃには免疫力を高めるβ-カロテンやビタミンCが非常に豊富。
- ネギ:ネギに含まれる硫化アリルには風邪を予防する働きがあり、ネギオールという成分には殺菌作用がある。
など、風邪をひきにくくしてくれる食材もあります。
ウイルスを体の中に入れない
風邪のウイルスが体の中にたくさん入れば風邪をひく可能性がもちろん上がります。
ウイルスが体の中に入るかは、次の4つの要素が影響してきます。普段風邪ををひいてしまう人は、まず次の部分を見直して年末年始に備えましょう。
- マスク
- うがい
- 手洗い
- 乾燥
温かくして寝る
体の中には免疫力の源になっている、「免疫細胞」というのが存在します。
体温が高ければ、免疫細胞の活性が上がります。体を冷やしている人は風邪をひきやすいです。
また、睡眠不足は免疫力が低下してしまいます。
年末年始は特に、体をしっかり温かくしてしっかり寝るようにしましょう。
インフルエンザは予防接種でも対策できる
また、インフルエンザは予防接種を行うことによっても対策できます。
「予防接種は効果がない!」という人もいますが、あれは間違いですので、自分の状況に合わせて予防接種を行いましょう。
※参考ページ:「インフルエンザの予防接種は効くのか?」
Aノロウイルス(急性胃腸炎)
ノロウイルスは、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症です。
冬場に多く発生し、10月頃から流行がはじまり12〜1月にピークを迎えます。
症状
- 体内にウイルスが入ってから、24〜48時間に激しい嘔吐や下痢、腹痛が発生する。
- ときに発熱、頭痛、筋肉痛を伴う。
- 症状は1〜3日続くが、後遺症は残らない。
対策
対策として、まず徹底した手洗いが重要です。
以下に、詳しく書かれているサイトがありますのでリンクを貼っておきます。
※手洗いの方法:http://pro.saraya.com/sanitation/noro/taisaku01/
また、貝類の内臓を含んだ生食は時にノロウイルス感染の原因となるのでこの時期は避ける方が無難です。
そして、衣服やおう吐物を洗い流した場所の消毒には、次亜塩素酸系消毒剤(濃度は200ppm以上、家庭用漂白剤の場合は約200倍程度に薄めて)を使用してください。
その際、手や指など、肌に直接使用しないようにしてください。手などは市販のハンドソープなどで正しく洗えば問題ないです。
B誤嚥(喉が詰まる)
食べ物を飲み込んで、喉から食道を通って胃へと送り出すことを嚥下(えんげ)と言いますが、高齢になるとこの機能が低下し、うまく飲み込めなくなります。
そうなったとき、喉に詰まってしまったりしますが、この時期特に多いのが餅や団子です。
消費者庁の調べによると、東京消防庁管内だけで5年間で608人が餠や団子を喉に詰まらせて救急搬送されていて、そのうち90%が高齢者だそうです。
10%ではありますが、若年者もいます。「自分は高齢者じゃないから」と油断しないようにする方が良さそうです。
対策
対策として、食べるのを避けるのが一番確実な対策ですが、完全に食べないというのは難しいと思います。
その場合、とにかくよく噛んでから飲み込むことが大事です。喉に詰まる確率はかなり減らすことができます。
また、餠を詰まらせた場合、病院では気管内挿管などで気道を確保しつつ、詰まった餠を吸引する処置が行われます。
C不眠・入眠障害
これは「年末年始がきっかけ」で起きてしまうことがあります。
もう想像できている方もいるかもしれませんが、『年末年始の夜更かし』が原因です。
気持ちは分かります。気持ちは分かりますが夜更かしは適度にして、早めに布団に入って寝てください。
そして、夜更かししてしまっても、「昼の12時まで寝ている」といったことは避けてください!
研究で、9時までに太陽の光を浴びれば体内時計(体内のホルモンが放出する時間)は大きくずれないことが分かっています。
眠い場合でも、9時までには起きて、昼などに30分程度の仮眠をとって調整しましょう。
まとめのまとめ
- 年末年始に多い病気は「風邪・インフルエンザ・ノロ」
- 年末年始は休みの病院が多いので、自分で対処できるようにしておく
- 予防の基本はウイルスを体に入れないこと
- 免疫力を強化していくことも大事
- インフルエンザは予防接種するのも効果的
- 餅や団子などを食べるときはよく噛んで食べる
- 餅などを喉に詰まらせるのは高齢者だけではない。若い人も油断しないこと
- 年末年始の影響で不眠になる人が多い、夜更かしなどは適度に抑えること
以上にになります。ぜひ健康な状態で新年を迎えましょう!
最終更新日:2015年12月10日