インチンコウ(茵陳蒿)
日本名:インチンコウ
日本別名:茵陳蒿
英名:Artemisia Capillaris Flower
ラテン名:ARTEMISIAE CAPILLARIS FLOS
科名:キク科(Compositae)
基原
キク科(Compositae)、カワラヨモギArtemisia capillaris Thunberg の頭花
効能
インチンコウ(茵陳蒿)は茵陳蒿湯や茵陳五苓散などに含まれる生薬の一つです。
インチンコウ(茵陳蒿)は利尿作用があります。また、利胆・消炎効果があり、黄疸や肝炎、そしてじんましんにも使われます。
サンシシ(山梔子)と組み合わせることによって、利胆、消炎作用がさらに増すので、よく組み合わせて使用されます。
また、茵陳蒿湯は、西洋薬を含めて、口内炎に適応がある数少ない薬です。
軽い口内炎だけでなく、抗がん剤を服用している患者さんの口内炎にも使用されます。
歴史
神農本草経の上品に収録されています。
茵陳蒿は冬になっても植物の一部が枯れずに冬を越し、翌年の春にそこから新しく芽吹きます。
「古い株(これを陳といいます)が元になってヨモギ(蒿)になる」ということから、「茵陳蒿」という名がつけられたそうです。