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神農本草経(しんのうほんぞうきょう)とは

神農本草経とは、生薬の薬効について書かれた薬物書であり、編者、編集歴は不明ですが、世界最古の本草書とされています。(※漢方の古典の中で、生薬について書かれた書物を本草書(ほんぞうしょ)と言います。)

 

365種類の動・植・鉱物薬が薬効別に「上、中、下」の3つに分類されています。

上薬(上品)

上薬(上品ともいう)は120種類で、以下の特徴があります。

  • 生命を養う薬(養命薬)
  • 無毒
  • 長期連用しても害がない
  • 身体を軽くし、元気を増やし、不老長寿となる

 

例:サイコ(柴胡)ニンジン(人参)バクモンドウ(麦門冬)キクカ(菊花)オウレン(黄連)タイソウ(大棗)ボレイ(牡蛎)リュウコツ(竜骨)インチンコウ(茵陳蒿)ジオウ(地黄) | メディカルナビ

中薬(中品)

中薬(中品)は120種で、以下の特徴があります。

  • 体力を養う薬(養生薬)
  • 使い方次第で無毒にも有毒にもなる
  • 病気を予防し、虚弱な身体を強くする

 

例:キジツ(枳実)サンシシ(山梔子)オウゴン(黄?)セッコウ(石膏)

下薬(下品)

下薬(下品)は125種で、以下の特徴があります。

  • 薬効が強く、病を治すことが目的
  • 毒性が強いので長期連用できない

 

例:ブシ(附子)、ダイオウ(大黄)