ダイオウ(大黄)
日本名:ダイオウ
日本別名:大黄
英名:Rhubarb
ラテン名:RHEI RHIZOMA
科名:タデ科(Polygonaceae)
基原
タデ科(Polygonaceae)、Rheum palmatum Rinnne, Rheum tanguticum Maximowicz, Rheum officinale Baillon, Rheum coreanum Nakaiの根茎
効能
ダイオウ(大黄)は乙字湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、防風通聖散などに含まれる生薬の一つです。
ダイオウは便秘を解消する効果があり、下剤として漢方に配合されることが多いです。
漢方の世界では下剤を「緩下薬」、「瀉下薬」とも表現されますが、どちらも「下剤」と同じ意味と思って大丈夫です。
瀉下作用
ダイオウの下剤としての効果(瀉下作用)は腸内細菌が関係しています。
ダイオウに含まれるセンノシドAやエモジンなどのアントラキノン誘導体が腸内細菌の働きによりレインアンスロンへと変換されます。
そして、この変換されたレインアンスロンが大腸を刺激し蠕動運動を促進することで瀉下作用が現れます。
歴史
神農本草経の下品に収録され、その薬能は「お血、血閉の寒熱を下すを主どる」と記載されています。
また、「諸種の実熱不通を瀉し、下焦の湿熱を除き、宿食を消化し、心下痞満を瀉す」とも述べられています。
古くからヨーロッパにも伝えられ、世界各地で使用されています。