タイソウ(大棗)
日本名:タイソウ
日本別名:大棗
英名:Jujube
ラテン名:ZIZYPHI FRUCTUS
科名:クロウメモドキ科(Rhamnaceae)
基原
クロウメモドキ科(Rhamnaceae)、ナツメZizyphus jujuba Miller var. inermis Rehderの果実
効能
タイソウ(大棗)は黄耆建中湯、桂枝湯、大柴胡湯などをはじめ、様々な漢方に配合される生薬です。
タイソウは鎮静、緩和、強壮の目的で漢方に配合され、胸腹痛などを治療します。
しかし、神農本草経という古典にタイソウは「百の薬になる」と書かれているように、上記以外にも様々な目的で漢方に配合されることがあります。
歴史
神農本草経の上品に収録され、その薬能は「心腹の邪気を主どる。中を安じ、脾気を養い、胃気を平にし、十二経を助け、少気、津液少きもの、身中不足、大驚で四肢重きを補し、百薬を和す」と記載されています。
脾臓にも効き、胃にも効き、百の薬になる。ということで、昔からとても万能な生薬だったということが分かります。
実際、タイソウが配合されている漢方の数は40種類を超え、現在でも主要な生薬です。