ニンジン(人参)
日本名:ニンジン
日本別名:人参
英名:Ginseng
ラテン名:GINSENG RADIX
科名:タデ科(Polygonaceae)
基原
ウコギ科(Araliaceae)、オタネニンジンPanax ginseng C.A.Meyer(Panax schinseng Nees)の細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたもの
効能
ニンジン(人参)は柴苓湯、半夏瀉心湯、大建中湯などに含まれる生薬の一つです。
ニンジン(人参)は滋養・強壮作用があり、大脳皮質の刺激することにより、血圧降下やインスリン作用の増強、赤血球数・ヘモグロビン増加などの作用が認められています。
他にも、副腎を強化することによってストレスに対して強くなったりと良いことずくめな生薬です。
生薬でも「温」野菜
生薬はその性質によって大きく「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。
例えぱ、寒性、涼性の生薬は体を冷やす作用があり、熱性、温性の生薬は体を温める作用があります。
ニンジンは現代でも温野菜と呼ばれ、体を温める野菜として有名です。
生薬のニンジン(人参)は、スーパーなどで売られているニンジンとは違う種類であり別物なのですが、同じ呼ばれ方をするだけあって、生薬のニンジン(人参)も体を温める作用があります。
なので、冷え性や胃腸虚弱、体力低下などに使用されます。
滋養強壮って何のこと?
滋養強壮という言葉はとても良く耳にしますが、実際どのような意味か知っているでしょうか。
滋養とは「体に栄養をあたえること」
強壮とは「体を強くし、元気をあたえること」
です。
つまり、滋養強壮作用というのは、「体に栄養をあたえ、元気にする作用」ということになります。
歴史
神農本草経の上品に収録され、その薬能は「五臓を補うを主どり、精神を安じ、驚悸を止め、目を明らかにし、心を開き、智を益す」と記載されています。
また、「肺、胃の陽気不足、肺気の虚促、短期、少気を治し、中を補し、中を緩にし、渇を止め」と記載されています。