ブクリョウ(茯苓)
日本名:ブクリョウ
日本別名:茯苓
英名:Poria Sclerotium
ラテン名:PORIA
科名:サルノコシカケ科(Polyporaceae)
基原
サルノコシカケ科(Polyporaceae)、カラスビシャクPinellia ternata Breitenbachのコルク層を除いた塊茎
効能
ブクリョウ(茯苓)は六君子湯や牛車腎気丸、五苓散などに含まれる生薬の一つです。
ブクリョウは体の水気を整える作用が強く、漢方には利尿薬として配合されていることが多いです。
また、耳の奥にある三半規管に水が溜まってしまい起きているめまいにも効果があります。
実際、ブクリョウは利尿薬、尿路疾患用薬、めまい治療薬などの漢方に配合されています。
菌核とは
菌核とは特に決まった形をとらない塊状のもので、大きいものでは直径30cmにもなります。
外面は赤褐色なのですが内部は白色で少し赤みを帯びています。
特殊な臭いがあるのも特徴です。
歴史
神農本草経の上品に収録され、その薬能は「胸脇の逆気、驚邪、恐悸、心下の結痛、寒熱、煩満、口焦、舌乾を主どる」と記載されています。
また、薬性論には「胃を開き、嘔逆を止め、神を安じ、小児の驚癇、婦人の熱淋に主効がある」と記載されています。