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カッコン(葛根)

日本名:カッコン
日本別名:葛根
英名:Pueraria Root
科名:マメ科
属名:クズ属

基原

マメ科クズPueraria lobata Ohwi (Leguminosae)の周皮を除いた根

効能

カッコン(葛根)は葛根湯や参蘇飲などに含まれる生薬の一つです。

 

葛根の有効成分は、イソフラボノイドのプエラリンと呼ばれるものが主です。他にもデンプンなども含まれています。

 

葛根は解熱、鎮徑、脳冠状血管血流増加作用や血糖降下、女性ホルモン様作用があり、発汗解熱効果がすぐれています。

 

葛根は漢方処方の主薬となることが多く、葛根の粉からつくる葛湯(くずゆ)は、風邪などの時に用いるとよく効き目があり、寒気や熱をとり、のどの渇きや下痢をとめるといいます。

歴史

神農本草経の中品に収録され、その薬能は「消渇、身大熱、嘔吐、諸痺を主どる」とされています。

 

※意味
消渇(しょうかち):のどが渇いて尿が出ないこと。(現在では消渇は糖尿病のことを指すが、東洋医学では尿量が少ないことを指した)
大熱:ひどい熱(特に表に広がる熱のことを指す)

 

名医別録には「傷寒、中風の頭痛を療じ、肌を解し、表を発し、汗を出し」と記載されています。現在でも漢方の要薬の一つです。