プロの引退の基準
野球やサッカーのプロ、囲碁や将棋のプロなど、何かの競技を行うものには、『引退』というものがつきまといます。
当然、「できる限り長い間プロとして活動したい!」
と思うものですが、タイミングを間違えると、大きな怪我などを招いてしまうことがあるため、難しい問題です。
そして、そのプロの引退の基準には、しばしば「実年齢」が使用されます。
なぜ「実年齢」を基準にしてしまうのか
「実年齢」を引退の基準にしてしまう一番の理由は、「楽だから」でしょう。
深く考えなくても、「このぐらいの年齢になったら引退」と考えてしまいます。
「実年齢」を見るのは意味がない
しかし、「実年齢」というのは、世の中が人を管理しやすくするために作った一つの概念でしかありません。
相手の年齢を知っても、そこに価値はありません。「実際の体や脳の調子」を知るべきです。
もちろん、「同じ年齢だったから話しやすい」などのことはあるかもしれませんが、引退など、何かをする理由のときの基準するのは間違っています。
基準にするなら
野球やサッカーなどのスポーツ選手であれば、「実年齢」ではなく「体年齢」で判断するべきでしょう。
- 「実年齢」が30歳で、「体年齢」が40歳の人
- 「実年齢」が40歳で、「体年齢」が30歳の人
どちらが引退を考えるべきなのでしょうか。
本来なら「1」の人ですよね。しかし、今の世の中は「2」の人が引退を考え、周りからも引退を勧められてしまいます。
「1」の人が、「まだ30歳だから大丈夫!」と考えてプレーしていたら大きな事故に繋がってしまうかもしれません。
※誤解のないように念のため書いておきますが、「体年齢が40歳になったら引退した方が良い」と言っているのではありません。例として40歳にしています。
頭を使う職業の場合
囲碁や将棋などのプロであれば、「脳年齢」など、頭の若さで判断するべきでしょう。
頭をメインとして使う職業の場合は特に「実年齢」で判断するのはおかしいと思います。
最後に
イチロー選手なども、「年齢で判断されるのはおかしいのに、世間からは引退を噂されるようになってきた」などとメディアで発言しています。
サッカーでは三浦知良さんが48歳で得点を決め、J2最年長得点記録を更新しています。
陸上では武井壮さんが39歳にして100m=10.83秒の記録を出しています。
彼らは実年齢よりもはるかに体年齢を若く保てているからそのように結果が出せているのです。
そして彼らは今現在も本気で記録の更新を目指していたりします。
そのような人たちに、「もう年齢的に引退した方が〜」などというのは間違っていると個人的に思います。
年齢で判断するという誤解が少しでも減ってほしい
自分自身、年齢で判断するという誤解が少しでも減ってほしいと本気で思っています。
なので、もし「シェアしてもOK」という方がいれば、この記事をシェアしていただけるとありがたいです。
本気で頑張っている人が、「実年齢」だけで判断し、引退のタイミングを間違えることが少しでも減ることを願っています。
最終更新日:2015年11月30日