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健康でいると忘れてしまう病気の大変さ

今まで生きてて病気になったことのない人はいるでしょうか。

 

おそらく生まれて間もない子供以外ではいない。そう思えるほど誰しも病気を経験したことがあります。

 

健康でいると忘れてしまいますが、病気のときは辛いものです。

 

風邪をひけば咳が苦しいし、鼻水に悩まされ、熱が出て体がだるいです。

 

この風邪の症状は多くの人が共感できると思います。

 

風邪のように、自分で経験したことがある病気の人の気持ちは理解できます。

 

逆に、経験したことのない病気にかかっている人の気持ちは理解できません。

 

みんな経験する病気は少ない

多くの病気は、風邪のようにみんなが経験する病気ではありません。

 

なので、病気で苦しんでいる多くの人は周りから理解されずに生きていかなければならないのです。

 

これが病気の本当に辛いところです。

 

もちろん病気による身体への影響も辛いものです。

 

しかし、多くの患者が、自分の病気のこと、自分の状況について理解されないことで精神的な孤独感を感じてしまいます。

 

精神疾患の辛さは特に理解されない

周りに精神疾患で悩んでいる方はいるでしょうか。

 

精神疾患は、うつ病(気分障害)、パニック障害や人前での行動が制限されてしまう社交不安障害などです。

 

身体的には異常がなく、外見的には正常なため、誤解されやすい病気といえます。

 

なので、理解されないまま生活を続け、さらにストレスがかかり、また悪化するという悪循環ができてしまいます。

 

追い込まれ、最終的に自殺してしまう人もいます。

 

その患者のことを周りが理解してあげれば防げたかもしれないことです。

 

知識があるだけでは共感はできない

病気の知識があるだけでは共感はできません。

 

ある病気の知識をつけ、詳しくなると、その病気の人の気持ちを理解している気持ちになるかもしれません。

 

しかし、それは自己満足であることがほとんどで、その病気で悩んでいる人の気持ちは分からないのです。

 

実際、不眠のことを勉強し、理解していても、本当に病的な不眠を経験すると、想像していなかった辛い思いをたくさんします。

 

理解したつもりになって実際にその病気で悩んでいる人に接していしまうと、悩みを解決するどころかストレスになってしまうこともあるので注意が必要です。

 

理解しないで自分の意見を押し付ける人

世の中には、病気の辛さを理解しようともせず、「これはできるでしょ?」とか、「こうした方がいい」など、自分の意見を押し付ける人もいます。

 

自分勝手な意見はストレスになってより苦しめるだけ、ということを理解できていない人たちです。

 

こういう人たちの厄介なところは、「その病気はこういう病気でしょ?」と理解したつもりになっているところです。

 

理解しようとしてくれる人はいる

しかし、自分はその病気にかかったこともないのに一生懸命その病気で苦しんでいる人の気持ちを察する努力をして、支えようとしてくれる人はいます。

 

今病気と闘っている人は、どうしてもネガティブな気持ちが先行してしまって、「病気のことを全然理解してくれない人」の方に目が向いてしまうかもしれません。

 

しかし、病気のことを一生懸命理解しようとして、応援してくれる人がいるということに少しでも意識を向け、ポジティブに自分の病気と向き合ってほしいと思います。

 

周りに病気で悩んでいる人がいる場合

途中に書きましたが、多くの患者が、自分の病気のこと、自分の状況について理解されないことで精神的な孤独感を感じています。

 

これは、医師や薬剤師などの医療人でなくとも解決できる問題だと私は考えています。

 

周りに病気で悩んでいる人がいる場合、ぜひその辛い状況を理解してあげるようにしてください。

 

それが精神面での回復につながり、最終的には身体面での回復につながるはずです。