意識の種類
まず、意識は2種類あるということをご存知でしょうか。
- 顕在意識
- 潜在意識
この2種類です。
顕在意識
顕在意識とは、自分の頭の中でコントロールできる意識です。
例えば、「今日の夕ご飯何食べようかな?」とか、「暑いな」とか、「お腹すいたな」とか、頭の中で意識でするものです。
20世紀までは、「意識」といったらこの顕在意識のことでした。
潜在意識
潜在意識とは、自分ではコントロールできない意識のことです。
私たち人間は表面的に意識している裏側で、潜在意識が常に働いています。
そして、この潜在意識の発見は、「20世紀最大の発見」と言われたほどです。
顕在意識はたったの5%
「意識には顕在意識と潜在意識の2種類がある」ということを書きましたが、実は、この2種類の意識はかなりアンバランスなのです。
私たちが意識することができる顕在意識は、意識全体の中で5%しか占めないのです。
これは顕在意識と潜在意識を説明するときに良く使われる図で、氷山に例えられます。
人が意識していると思っていることは、実際はたったの5%なのです。
病気との関係
これは特に精神疾患との関係があります。
例えば、高所恐怖症の方で説明します。
高所恐怖症の方が、高い場所に行って、「大丈夫」と心の中(顕在意識)で思っても、心の奥深く(潜在意識)では「大丈夫じゃない!」と思ってしまっています。
先ほどお話しした通り、潜在意識は意識全体の95%を占めます。
なので、いくら「大丈夫」と顕在意識で思っても、震えが止まらなかったり恐怖心が消えなかったりするのです。
パニック障害でも同じ
これはパニック障害などでも同じです。
いくら周りが「大丈夫だよ!」と言っても、潜在意識で「大丈夫!」と思えない限りはパニック発作が起きてしまいます。
心の底から「大丈夫」と思えることが重要なのです。
潜在意識の変え方
潜在意識は変えることができます。
そのためには、「行動」が全てです。
人間が「行動をすると→思考が変わる」のです。
行動することで思考が変わることを「認知的不協和」と心理学では言います。
例えば、高所恐怖症を治したければ、「高所で行動する→高所は大丈夫という意識に変わる」のです。
かなり簡単に書いていますが、実践する場合は段階を踏んで、徐々に行動していくことが重要です。