オウレン(黄連)
日本名:オウレン
日本別名:黄連
英名:Coptis Rhizome
ラテン名:COPTIDIS RHIZOME
科名:キンポウゲ科(Ranunculaceae)
基原
キンポウゲ科(Ranunculaceae)、オウレンCoptis japonica Makino, Coptis chinensis Franchet, Coptis deltoidea C.Y. Cheng et Hsiao 又はCoptis teeta Wallichの根をほとんど除いた根茎
効能
オウレン(黄連)は黄連解毒湯、女神散、半夏瀉心湯などに含まれる生薬の一つです。
オウレン(黄連)は消炎性苦味健胃、鎮静薬として、精神不安、心下部のつかえ、吐下、腹痛、出血などの治療のため漢方に配合されます。
主成分のベルベリンが口内炎に効く
オウレン(黄連)の主成分はベルベリンです。
ベルベリンは胃薬としても効果があるのですが、最近、ベルベリンが口内炎に効果があるということが日本の研究で分かってきました。
北海道大学の研究で、オウレン(黄連)の主成分であるベルベリンに「口腔粘膜の潰瘍を早く治す作用がある」ということが報告されたのです。
この研究報告によってしっかりエビデンスが確率し、オウレン(黄連)が含まれる半夏瀉心湯(14)が口内炎の治療のために処方されることも多くなっています。
歴史
神農本草経の上品に収録され、その薬能は「熱気の目痛で眦が傷み泣き出すのを主どり」と記載されています。
また、「鬱熱があって煩燥し、悪心し、絶えず衝き上げるようで吐きけがあり、心下の痞満を治す」とも述べられています。