黄連解毒湯(15) |
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症状 |
比較的体力がある、のぼせ気味、顔色が赤い、いらいらする傾向がある |
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診断 |
高血圧、鼻血、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔い、めまい、動悸、皮膚炎、皮膚掻痒症 |
構成生薬 |
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
黄連解毒湯は精神のイライラや高血圧などの症状を改善します。
高まってしまった気を鎮めることによって効果を発揮していると考えられています。
また、黄連解毒湯は更年期の婦人のイライラやのぼせ感(更年期障害)にも用います。
効能
黄連解毒湯は次の場合に使用されます。
症状:比較的体力がある、のぼせ気味、顔色が赤い、いらいらする傾向がある
診断:高血圧、鼻血、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔い、めまい、動悸、皮膚炎、皮膚掻痒症
使い方
通常、1日2〜3回、食前又は食間に経口投与します。
食間とは、食事中という意味ではなく、食事と食事の間を意味します。つまり、食後から2時間経過した、胃の中が空の状態を指します。漢方薬は胃が空っぽのときの方が吸収が良いとされているからです。
しかし、食後に服用しても特に問題はありません。むしろ、吐き気などの副作用が強い場合は食後に漢方を服用することで、副作用を軽減できます。
使われている生薬
黄連解毒湯には、以下の4種類の生薬が配合されています。
・オウゴン(黄?)
・オウレン(黄連)
・サンシシ(山梔子)
・オウバク(黄柏)
また、サンシシの気を下げる効果によって、のぼせなどの症状にも効果があります。
サンシシ、オウバクなどの苦い生薬が配合されていますが、漢方医学では苦い生薬は、熱(のぼせ)を冷やし、気持ちの逆上を治すと考えられているため、黄連解毒湯では重要な役割を果たしています。