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真武湯(しんぶとう)

真武湯は体を温める作用が強い漢方薬です。

 

体を温める作用により、胃腸障害などに効果があります。

効能

漢方薬は体質や症状に合わせて処方されるので、目安ですが、真武湯は次の場合に使用されます。

 

使われる人
  • 新陳代謝機能が低下している
  • 手足や腰が冷える
  • 倦怠感がある
  • 尿量が減少している
  • 下痢しやすい
  • 動悸がする
  • めまいがある

 

こんな病気に使われる
  • 胃腸疾患
  • 脳溢血
  • 高血圧
  • 知覚麻痺
  • 半身不随
  • 神経衰弱
  • 心臓弁膜症
  • リウマチ
  • 老人性掻痒症

使われている生薬

真武湯(30)には、以下の5種類の生薬が配合されています。

 

▼配合生薬・効能

生薬

効能

ブクリョウ(茯苓)

精神安定作用、体の水分を整える(利水)

シャクヤク(芍薬)

鎮痛作用、血の巡りを改善し、体の水分を整える(利水)

ソウジュツ(蒼朮)

消化機能を整え、体の水分を整える(利水)

ショウキョウ(生姜)

体を温め体力を補強

ブシ(附子)

体を温めて強心作用を示す

注意する副作用

八味地黄丸は、ブシ(附子)を含んでいます。

 

ブシ(附子)が配合されている漢方を使っているとまれに舌がしびれるなどのしびれの副作用が出ることがあります。

 

その場合は服用を止め、医師に他の薬にできないか相談してください。
また、いつもと違う医師に相談する際は、服用している漢方だけでなく、念のため他にどんな薬を飲んでいるかも伝えるようにしてください。

使い方

通常、1日2〜3回、食前又は食間に経口投与します。

 

食間とは、食事中という意味ではなく、食事と食事の間を意味します。つまり、食後から2時間経過した、胃の中が空の状態を指します。漢方薬は胃が空っぽのときの方が吸収が良いとされているからです。

 

しかし、食後に服用しても特に問題はありません。むしろ、吐き気などの副作用が強い場合は食後に漢方を服用することで、副作用を軽減できます。

まとめ

真武湯(30)

使われる人

新陳代謝機能が低下している、手足や腰が冷える、倦怠感がある、尿量が減少している、下痢しやすい、動悸がする、めまいがある

診断

胃腸疾患、脳溢血、高血圧、知覚麻痺、半身不随、神経衰弱、心臓弁膜症、リウマチ、老人性掻痒症

構成生薬

ブクリョウ(茯苓)
シャクヤク(芍薬)
ソウジュツ(蒼朮)
ショウキョウ(生姜)
・ブシ(附子)