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大承気湯(133)

症状

腹部がかたい、便秘がする。肥満体質で便秘がする

診断

便秘、高血圧、神経症、食あたり

構成生薬

コウボク(厚朴)
ダイオウ(大黄)
キジツ(枳実)
・ボウショウ(芒硝)

大承気湯(だいじょうきとう)

大承気湯(133)は主に便秘を改善します。

 

大承気湯の「承気」とは、気を巡らせるという意味があり、気を巡らせて、消化管に溜まっている毒を排泄し、症状を良くする効果があります。

 

なので、気の滞りを改善するのを利用して高血圧や神経症にも使用されることがあります。

効能

大承気湯は次の場合に使用されます。

 

症状:腹部がかたい、便秘がする。肥満体質で便秘がする
診断:便秘、高血圧、神経症、食あたり

使い方

通常、1日2〜3回、食前又は食間に経口投与します。

 

食間とは、食事中という意味ではなく、食事と食事の間を意味します。つまり、食後から2時間経過した、胃の中が空の状態を指します。漢方薬は胃が空っぽのときの方が吸収が良いとされているからです。

 

しかし、食後に服用しても特に問題はありません。むしろ、吐き気などの副作用が強い場合は食後に漢方を服用することで、副作用を軽減できます。

使われている生薬

大承気湯には、以下の4種類の生薬が配合されています。

 

コウボク(厚朴)
ダイオウ(大黄)
キジツ(枳実)
・ボウショウ(芒硝)

 

この中で重要なのはなんといってもボウショウです。

 

ボウショウには下剤としての効能があり、それを主薬とすることで便秘に効果を示します。

 

そして、キジツとダイオウも下剤としての効果があるので、それらを組み合わせることによってさらに便秘に対する効果を強めています。

 

 

また、精神を安定させるコウボクも含まれているので、不眠などの精神症状にも効果を示します。