ボレイ(牡蛎)
日本名:ボレイ
日本別名:牡蛎
英名:Oyster Shell
ラテン名:OSTREAE TESTA
科名:イタボガキ科(Ostreidae)
基原
イタボガキ科(Ostreidae)、カキOstrea gigas Thunbergの貝がら
効能
ボレイ(牡蛎)は柴胡桂枝乾姜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、安中散などに含まれる生薬の一つです。
通常、漢方薬で使う生薬はほとんどが薬草(植物)ですが、時々、鉱物や動物生薬といわれるものを使用します。
ボレイ(牡蛎)は主に炭酸カルシウムであり、その他に少量のリン酸カルシウム及びケイ酸塩と微量のケラチン質を含みます。
そして効能は、精神をリラックスさせることです。これは主成分の炭酸カルシウムによるものとされています。
また、利尿や胃の酸を抑える効果もあり、応用範囲が広いのも特徴です。
歴史
神農本草経の上品に収録され、その薬能は「傷寒、寒熱、主どる」と記載されています。
また、名医別録には「留熱の関節、営衛にあるもの、虚熱の去来不定なるもの、煩満、心痛、気結を除き、汗を止め、渇を止め」と記載されています。