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チョコレートは副交感神経を高める?
チョコレートなどを取り扱っている会社のホームページを見ると、「チョコレートを食べると副交感神経が高まるので体に良い!」
という宣伝を見かけることがあります。
実際、「チョコレートを食べたら副交感神経が高くなった」という研究結果があります。
しかし、その研究を見ると、体の仕組みに詳しい人は「あれ?」
と思うことがあります。
食べ物を食べたら副交感神経は高まる
そもそも、消化というのは副交感神経が高まることで行われます。
なので、人間は食べ物を食べると、消化するために副交感神経が高くなります。
食後眠くなることがあるのは、消化のために副交感神経が高くなった影響です。
眠るというのも副交感神経ですから、消化のために副交感神経が高くなると、眠気にも影響を及ぼすんですね!
ここまで読むと、「チョコレート関係なくない?」という考える方もいると思います!
実際その通りで、副交感神経を高めたいのだったら別にチョコレートである必要はないです。
むしろ交感神経を高めてしまう可能性も
実は、チョコレートは交感神経を高めてしまう効果もあります。
なぜなら、チョコレートにはカフェインが含まれているからです。
カフェインは交感神経を高める物質で、コーヒーなどに含まれるので、耳にしたことがある方も多いと思います。
ちなみにこのカフェイン、カカオに含まれるので、カカオ含有率が高いチョコレートほど交感神経を高めてしまいます!
自律神経失調症の方などは、カフェインは極力取らないように言われていると思いますので、ここは気を付けるようにしてください。
研究結果に惑わされない!
「チョコレートを食べると副交感神経が高まる」という研究は正しいはずです。
しかし、チョコレートが特に副交感神経を高めるというなら、同じ人に他の色々な種類の食べ物を食べさせて、その結果とも比較してからでないとダメなのです。
一般の方は、チョコレートを食べると副交感神経が高くなるという研究結果を見せられると、体に良いものと勘違いしてしまうかもしれませんが、体の仕組みを知って、そういうものに惑わされないようにしましょう!