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美味しいと感じる漢方は効く!?
漢方薬は現在100種類以上も発売されています。
漢方薬は患者さんの症状だけでなく、体質や舌の色など、様々なことを見て、何があっているかを決めます。
その判断の基準の中でも、美味しいと感じた漢方薬は効くというものがあります。
実はこれ、漢方薬の世界では有名な話で、最近はテレビでもこの話題を見かけることがあります。
体に必要なものが美味しく感じる
なぜ自分に効く漢方が美味しいと感じるのでしょう。それには理由があります。
それは、「生存本能のため美味しく感じる」というものです。
人間は体調が悪くなり、自分の体を回復させようとするとき、生存本能によって、本当に体に必要なものが美味しく感じるようになるのです。
これによって、美味しいと感じた漢方は、体が求めている漢方、つまり効く漢方ということになるんです。
必要なくなれば美味しく感じない
そして、「美味しく感じなくなったら止め時」といわれます。体が必要としなくなったため美味しく感じなくなるそうです。この話を聞いたとき、「人間の体ってよくできているなぁ」と感じました。
もちろん、美味しくない漢方が全て効かない訳ではありませんから、安心してください。
ただ、美味しいと感じる漢方は特に良く効きます。実際に私も、神経系の体調不良でいろいろ悩んでいた時、抑肝散加陳皮半夏という漢方を飲んだのですが、一口目はジュースかと思ったくらい美味しかったです。他にも半夏厚朴湯や六君子湯も飲みましたが、美味しいとは感じませんでした。
結局、そのくらい美味しいと思ったのは最初の一回だけでしたが、それでも半年くらいは美味しいと感じました。
今現在、私は体調も良くなり薬剤師として働けているので、漢方薬の奥深さを感じた瞬間でした。みなさんも漢方で悩んでいるときは一つの参考にしてください。