抑うつ型自律神経失調症
抑うつ型自律神経失調症とは、うつ状態と一緒に発症してしまう自律神経失調症のことです。
身体症状だけでなく抑うつ症状がある方は抑うつ型自律神経失調症の可能性があります。
身体への症状が顕著にあらわれるため、抑うつ感に気付かない人も少なくないようですが、無気力や意欲の低下、不安などを感じる方は要注意です。
原因
ストレスの蓄積によって自律神経のバランスが崩れることが主な原因といわれています。
神経症型や心身症型と同様に、責任感が強く完璧主義の人、生真面目な人に多くみられます。
そのようなタイプの人は自分の思っていることを表に出すことが少なく、ストレスを溜めこんでしまうため自律神経のバランスを崩しやすいのです。
うつ病との違いは?
抑うつ型自律神経失調症は現在、うつ病とはっきり区別することはできません。
これは、うつ病と症状が同じという部分が多く、どっちともとれることが多いからです。
発症しやすいタイミング
抑うつ型は退職や引っ越し、子どもの自立、離婚などの人生の節目に発症しやすいといわれています。
本人に自覚がなくても、環境が大きく変わるため見えないストレスを抱え込みやすいのです。
この抑うつ型自律神経失調症は悪化すると本格的なうつ病に繋がることがあるため、症状の変化に注意が必要です。
どんな人がなりやすいのか
- 真面目な人
- 几帳面な人
- こだわりが強い人
- 責任感が強い人
- 完璧主義の人
などの性格の人が抑うつ型自律神経失調症になりやすいとされています。
他の自律神経失調症やうつ病になりやすい性格と一致しますが、つまり、このような性格がストレスを溜めやすい性格ということです。
症状
症状は以下のようなものが代表的なものです。
- 抑うつ感
- 無気力
- 不眠
- 頭痛
- 意欲の低下
- 食欲不振
- 不安感
頭痛などの身体症状と、無気力や不安感などの精神的な症状の両方が存在することが特徴です。
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