血圧を上げる要因
血圧は、色々な要因によって上がります。
ここでは種類別に解説していきます。
塩分のとりすぎ
普通、生きていくために多少の塩分(=塩化ナトリウム)は必要です。
しかし、「尿中へナトリウムを排泄する」という腎臓の能力を超える量の塩をとってしまうと、血液中にナトリウムがたまります。
ナトリウムがたまると、水分を蓄えてナトリウム濃度を調節しようとする働きにより、循環血流量が増加して、血圧が上がります。
→なぜ食塩を制限するのか
喫煙
タバコに含まれるニコチンには、血圧を上げる作用があります。なので、喫煙をすると血圧は上がります。
また、タバコは動脈硬化も進行させるので、狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります。
ストレス
ストレスがかかると、コルチゾールというホルモンが体内で放出され、血圧を一時的に上昇させます。
ストレスが繰り返されると、交感神経の緊張状態が続いて血管は収縮し、血圧が高い状態(高血圧症)が続いてしまいます。
肥満
肥満は高血圧の大きな危険因子であることが研究で明らかになっています。
特に、内臓肥満は血圧上昇と関連が深く、減量すると血圧が下がるという報告があります。
また、心臓から送られる血液の量は体重に比例して増加するため、適正体重を超えた状態は心臓にも負担がかかります。
メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)は、内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態で、過剰な内臓脂肪の蓄積は、高血圧症や、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を発症しやすくなります。