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食事療法とは

高血圧の治療は食事療法が中心です。

 

食事療法は、適切なカロリーと、バランスのとれた健康的な食事を3食しっかりとることで、生活習慣病を改善しようというものです。

 

なので、食事療法では特定の栄養素や食事の量を極端に減らしたり増やしたりするようなことはしません。「食」という字をよく見ると、「人を良くする」と書かれている通り、食べるという行為を意識して改善していくと、体もどんどん良くなっていきます。

 

しかし、食事療法を行うことは知っていても、何を、どのくらい、どのように食べればよいのでしょう。

 

情報不足の現状

食事療法について、いろいろなサイトがありますが、正直説明が足りないというサイトは数多くあります。

 

食事療法の効果が十分であれば、薬を使った治療を行う必要がなくなる場合もありますが、そのためには正確な知識が必要です。

 

例えば「玉ねぎ、セロリは血圧に良い」と書いてあっても、「なぜその食べ物が血圧によいのか」、「どのくらい食べればよいのか」までは書かれていないことが多いので、そういったことまでこのページにはまとめていきます。

血圧に効く食べ物

@カリウムを含む食べ物

カリウムはナトリウム(塩分)を排泄させる働きがありますので、血圧を下げる事が分っています。

 

カリウムの摂取量に特に決まりはありませんが、腎不全などでカリウムの排泄能力が下がっている場合は注意が必要です。また、採決のときにカリウムの値が5.5を超える場合はあまり摂らないようにしましょう。

 

男性は1日2000mg女性は1日1600mg摂ると良いとされています。

 

カリウムを摂りすぎると

カリウムは過剰摂取しても、基本は腎臓が余った分を排泄してくれるので、余程の量を摂らなければ過剰摂取の症状は出てきません。

 

しかし、カリウムを手や指、唇などがしびれる症状の他、だるさや口のこわばりなど、場合によっては意識がなくなったり、不整脈を起こす場合もあります。

 

おかしいなと感じたら摂取を止め、病院に行ったほうがよいでしょう。

 

ほうれん草、じゃがいも、わかめ、アボカドなどに多く含まれることが分かっています。

 

▼食品と含まれるカリウムの量

食品名

1個の量(g)

含まれるカリウム(mg)

玄米

165(1杯)

380

精米

165(1杯)

110

こんにゃく

250(1枚)

80

豆腐

300(1丁)

450

納豆

30(1カップ)

200

じゃがいも

130(中1個)

530

えだまめ

3(1さや)

17

きゅうり

100

200

玉ねぎ

200

300

アボカド

120

850

セロリ

150(1本)

615

 

これを見ると、玄米が白米の3倍以上ものカリウムを含み、やはり栄養価が高いことが分かります。
また、セロリはカリウムを豊富に含むとされていますが、1本で600mgとれることが分かります。
他にはやはりじゃがいもが豊富で、1個で530mgもとることができます。

 

アボカドは確かに1個で850mgと豊富ですが、日常的に食べるということを考えるとアボカドは非現実的ではないかと個人的には思うので、やはりセロリやじゃがいもで補給していくのがよいと思います。

 

 

A肉だけでなく魚も食べる

魚に含まれる不飽和脂肪酸は動脈硬化を予防することが分かっています。

 

血圧を下げる目的は動脈硬化などの合併症を防ぐことですから、血圧を下げつつ、動脈硬化を予防することが出来ます。

 

Bアルコールを控える

アルコールの量を減らすと血圧が下がるということが研究の結果から分かっています。

 

しかし、完全にお酒を断つのは難しいと思いますし、実際にその必要はありません。

 

お酒には「Jカーブ」という現象があります。これは、「毎日飲むお酒の量」と「死亡率」の関係のことで、毎日のお酒の量が約350mlまでは死亡率は下がっていくけれども、毎日のお酒の量がその量を超えてしまうとそれ以降は死亡率が上がっていくという現象です。

 

お酒は少量ならば死亡率が下がるほどのものなので、完全に我慢する必要はないと思います。