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血圧に食塩制限は意味がない?

どこで聞いたのか分かりませんが、まれに「食塩制限しても意味がないと聞いたことがあるのですが...」という質問をされます。

 

結論として、食塩制限は高血圧に効果がないとされています。

 

研究結果

2011年7月6日にTaylorらが6ヶ月以上の経過観察が行われている減塩の介入試験(無作為化コントロール試験:RCT)7件を集めたレビューでは、減塩の心血管病や死亡に対する抑制効果にはエビデンスがないと発表しました。

 

食塩感受性・非感受性

ではなぜでしょうか。

 

これは「食塩感受性高血圧」と「食塩感受性高血圧」が原因です。

 

高血圧患者さんのなかには食塩負荷に対して血圧が上昇しやすく、減塩により速やかに血圧が下がる一群があり、それを「食塩感受性高血圧」と呼びます。

 

一方、食塩を負荷しても血圧の上昇は軽度であり、また減塩に対して効果が低い一群があり、これを「食塩感受性高血圧」と呼びます。

 

日本人は感受性の人がほとんどと言われています。

 

しかし、食塩感受性か感受性かはまだ科学的な検査では分からないため、とりあえず全員に食塩を制限させているというのが現状です。

 

最終更新日:2015年10月14日